「中卒でも正社員になれる?」
「求人を見ても高卒以上ばかりで、応募できる仕事が少ない」
「資格も正社員経験もないけど就職できる?」
「学歴不問なら中卒でも応募できる?」
このような不安を感じていませんか?
私自身も中卒です。
15歳ごろに仕事を探し始めたときは、ハローワークで工場・製造業や営業などの求人を見ても、学歴や年齢などの応募条件を満たせず、面接にすら進めないことがありました。
当時は「中卒だと仕事の選択肢がかなり少ないのではないか」と感じたことを覚えています。
それでも、飲食、建設・設備関係、接客、工場・製造業、派遣社員など、複数の仕事を経験してきました。
その後、未経験から人材派遣会社の営業職へ転職し、現在は正社員として係長を務めています。
結論から言えば、中卒だからという理由だけで正社員を諦める必要はありません。
ただし、中卒では応募条件を満たせない求人があるのも事実です。
そのため、「とにかく応募する」のではなく、自分が応募できる求人を探し、これまでの経験や強みを整理して選考に臨むことが大切です。
この記事では、中卒から正社員になった私自身の経験と、現在、人材派遣の仕事で求職者の仕事探しに関わっている経験をもとに、
- 中卒でも正社員になれるのか
- 中卒だと就職で不利になることはあるのか
- 中卒から正社員になるために意識したいこと
- 中卒から正社員を目指す仕事の探し方
について解説します。
中卒でも正社員になれる?
まず知っておいてほしいのは、中卒だから正社員になれないわけではないということです。
「学歴不問」で募集されている求人や、未経験者を対象にした正社員求人もあります。
一方で、「高卒以上」「資格必須」「○○の実務経験が必要」などの応募条件が設定されている求人もあります。
そのため、中卒から正社員を目指す場合は、求人票の応募条件をきちんと確認することが重要です。
中卒でも応募できる正社員求人はある

求人を探すときは、
「学歴不問」
「未経験歓迎」
「経験不問」
「資格不問」
などの条件を確認してみましょう。
中卒だからといって、正社員という働き方そのものができなくなるわけではありません。
大切なのは、自分が応募条件を満たしている求人を探すことです。
「高卒以上」などの条件で応募できない求人もある
一方で、中卒であればどんな求人にも応募できるわけではありません。
求人の応募資格が「高卒以上」であれば、中卒では条件を満たさないことがあります。
これは私自身も経験しました。
15歳ごろ、ハローワークで仕事を探していたとき、工場・製造業や営業など興味のある仕事があっても、学歴や年齢などの条件によって応募できず、面接にすら進めないことがありました。
求人を見つけても、
「この仕事も応募できない」
「こっちも条件が合わない」
ということが続き、「中卒だと仕事を探すのは難しいな」と感じていました。
ただ、その経験から今振り返って思うのは、
「応募できない求人があること」と「正社員になれないこと」は別
だということです。
応募できない求人だけを見続けるのではなく、自分が条件を満たす求人まで探すことが大切です。
なお、現在、労働者の募集・採用では、原則として年齢による制限を設けることは禁止されています。ただし、法令による年齢制限や、長期勤続によるキャリア形成を目的とする場合など、一定の例外事由があります。
中卒から正社員を目指すときにぶつかりやすい3つの壁
中卒から正社員を目指すことはできますが、仕事探しが必ず簡単というわけではありません。
私自身の経験や、現在仕事を紹介する側として求職者と接してきた経験から、特に意識しておきたいのが次の3点です。
1.学歴条件によって応募できる求人が限られる
まずは学歴です。
求人によっては、
「高卒以上」
「専門卒以上」
「大卒以上」
などの応募条件が設定されています。
この場合、中卒では応募条件を満たせないことがあります。
私も最初に仕事を探したとき、ここで何度もつまずきました。
ただし、すべての求人に学歴条件が設定されているわけではありません。
そのため、求人を探すときは「学歴不問」などの条件にも注目してみてください。
2.未経験では応募できる仕事が限られることがある
「学歴不問」と「未経験歓迎」は同じ意味ではありません。
学歴を問わない求人でも、
「実務経験○年以上」
「普通自動車運転免許が必要」
「特定の資格が必要」
など、別の応募条件が設定されている場合があります。
反対に、未経験から応募できる求人もあります。
求人タイトルだけを見て判断するのではなく、仕事内容・応募資格・必要な経験・必要な資格まで確認することが大切です。
3.職歴が短い・少ない場合は伝え方も重要になる
中卒で正社員経験がなかったり、アルバイトや短期間の仕事が多かったりすると、
「職歴に自信がない」
と感じる人もいると思います。
しかし、これまで働いた経験をすべて「意味がなかった」と考える必要はありません。
たとえば、
「接客でお客様への対応を経験した」
「工場で決められた作業を継続してきた」
「体を使う仕事を経験した」
「新人へ仕事を教えたことがある」
など、経験を具体的に整理すると、自分がやってきたことが見えやすくなります。
短期間で退職した仕事がある場合も、隠す方向ではなく、退職理由を整理したうえで、次の会社ではどう働きたいのかを説明できるようにしておくことが大切です。
中卒から正社員になるために意識したい5つのポイント

私は現在、人材派遣会社で営業職として働いています。
求職者との面談や仕事紹介、職場見学の調整、就業後のフォローなどを行う中で、さまざまな人の仕事探しを見てきました。
その経験も踏まえて、中卒から正社員を目指すなら特に意識してほしいポイントを紹介します。
1.「学歴不問」の求人を探す
まず確認したいのが求人の応募条件です。
中卒の場合、「高卒以上」の求人だけを見ていると応募できる求人が少なくなります。
そこで、
「学歴不問」
「未経験歓迎」
「経験不問」
などの求人も探してみましょう。
ただし、「学歴不問」と書かれているから必ず採用されるわけではありません。
仕事内容や必要な経験、資格など、ほかの条件も確認してください。
2.未経験歓迎・資格不問などの条件も確認する
資格を持っていなくても応募できる正社員求人はあります。
そのため、
「中卒で資格もないから正社員は無理」
と最初から決めつける必要はありません。
一方で、仕事内容によっては資格や免許が必要です。
まず自分が応募できる仕事を探し、興味のある職種で資格が必要なら、そこから取得を検討する方法もあります。
資格を取ること自体を目的にするのではなく、希望する仕事を考え、その仕事に必要な資格を調べるという順番でもいいと思います。
3.アルバイトや派遣を含めてこれまでの経験を整理する
正社員経験だけが働いた経験ではありません。
アルバイト、派遣社員、契約社員などで経験した仕事内容も、自分の経験として整理できます。
私も飲食、建設・設備関係、接客、工場・製造業などを経験してきました。
一見するとバラバラに見える職歴ですが、それぞれの仕事で得た経験があります。
履歴書や面接の準備をするときは、
「何の仕事をしたか」
だけでなく、
「どんな作業を担当したか」
「どのくらい続けたか」
「そこで何を身につけたか」
「次の仕事で何を活かせそうか」
まで整理してみてください。
4.挨拶・受け答え・清潔感を意識する
学歴以外にも、仕事探しで大切なことがあります。
私が人材派遣の仕事で求職者と接していて特に感じるのは、挨拶や受け答えなど、基本的なコミュニケーションの大切さです。
質問されたことに対して、自分の考えを相手に分かるように伝えること。
相手に合わせた言葉遣いを意識すること。
応募先に合った服装や身だしなみを整えること。
こうした部分も大切です。
特別に高価なスーツや服を用意するという意味ではありません。
「一緒に働く相手として安心してもらえるように準備する」ということです。
もちろん、採否はこれだけで決まるものではありません。
それでも、自分で改善できる部分は準備してから選考へ進んだ方がいいと私は考えています。
5.最初から「中卒だから無理」と決めつけない
これが私自身、最も伝えたいことです。
私も10代のころは、
「中卒だから応募できない」
「学歴がないから選べる仕事が少ない」
と感じていました。
実際、応募できなかった求人もあります。
だから「中卒でもまったく不利にならない」とは言いません。
それでも、
応募できない求人があるなら、応募できる求人を探す。
経験が足りないなら、未経験から始められる仕事を探す。
面接が苦手なら、受け答えを練習する。
というように、一つずつできることはあります。
中卒という学歴だけを見て、求人へ応募する前からすべてを諦める必要はありません。
私が中卒から正社員になるまでに経験したこと

ここからは、私自身の経験についてもう少し詳しく紹介します。
「中卒から正社員になる一例」として読んでもらえればと思います。
15歳で仕事を探したときは応募できない求人があった
中学卒業後、私は仕事を探し始めました。
当時はハローワークにも行きましたが、工場・製造業、営業、事務職などを見ても、高卒以上などの条件があり、応募できない求人がありました。
さらに当時はまだ15歳だったこともあり、仕事の選択肢は限られていました。
最初に働いたのは、地元のフリーマガジンで見つけた居酒屋でした。
学歴や年齢などの条件によって応募できない求人もある中で、まずは自分が働ける仕事から経験を積んでいきました。
これはあくまで私自身の当時の経験です。
現在、募集・採用では年齢を理由とした制限は原則として禁止されています。ただし、労働基準法などの法令で年齢制限が設けられている業務や、長期勤続によるキャリア形成を目的とする場合など、一定の例外があります。
現在仕事を探す場合は、求人票に記載された学歴・資格・経験などの応募条件を確認して応募してください。
飲食・建設・工場・派遣など複数の仕事を経験した
その後は一つの業界だけではなく、さまざまな仕事を経験しました。
飲食、建設・設備関係、接客業、工場・製造業などです。
工場では、自動車関連部品の組立・検査・製造などを経験しました。
派遣社員として3年以上働き、その後は契約社員として働いた経験もあります。
当時は「ずっとこの仕事を続けるのか」と将来について考えるようになり、別の仕事への挑戦を考え始めました。
工場・派遣を経て未経験の営業職へ挑戦した
そこで選んだのが営業職です。
工場で働いていたころは、自分の成果が収入へ直接反映される働き方ではありませんでした。
私は、
「もっと自分の成果が収入やキャリアにつながる仕事に挑戦してみたい」
と思うようになりました。
家庭を持ち、将来の収入について考えるようになったことも、転職を考えた理由の一つです。
営業経験はありませんでしたが、人材派遣会社の営業職へ挑戦しました。
一度不採用になった会社へ再挑戦し、正社員・係長になった
実は、現在働いている会社には一度不採用になっています。
そこで終わりではありませんでした。
その後、もう一度挑戦する機会をいただき、2回目で採用されました。
入社当初は営業未経験だったため、電話営業で何を話せばいいのか分からなかったり、企業を訪問すると緊張して頭が真っ白になったりすることもありました。
それでも話し方を勉強し、営業活動を重ねながら経験を積みました。
その後、主任、係長へと昇進し、現在も人材派遣の仕事に携わっています。
私は高い学歴や、営業職に就くための特別な経験があったわけではありません。
もちろん、私と同じことをすれば誰でも同じ結果になるとは言えません。
それでも、自分の経験から、
「中卒だから」という理由だけで、その後のキャリアまですべて決まるわけではない
と感じています。
私のこれまでの経歴については、「運営者情報」でも詳しく紹介しています。
中卒から正社員を目指す3つの仕事の探し方

では、実際に中卒から正社員を目指す場合、どこで仕事を探せばいいのでしょうか。
主な方法を3つ紹介します。
1.求人サイトから探す
まず利用しやすいのが求人サイトです。
検索するときは、
「正社員」
「学歴不問」
「未経験歓迎」
「経験不問」
「資格不問」
など、自分に合った条件を組み合わせて探してみましょう。
大切なのは求人件数だけではありません。
給与、休日、勤務地、勤務時間、仕事内容、応募資格なども確認し、自分が続けられそうな仕事かまで考えて応募しましょう。
2.ハローワークを利用する
ハローワークを利用する方法もあります。
私自身も中学卒業後の仕事探しでハローワークを利用しました。
また、若い人が正社員を目指す場合には「わかものハローワーク」という選択肢もあります。
厚生労働省によると、わかものハローワークは正社員を目指すおおむね35歳未満を対象としており、担当者制による職業相談、応募準備、能力開発、就職後の定着支援などを無料で実施しています。
「何の仕事が自分に合うのか分からない」
「履歴書の書き方に自信がない」
「面接が苦手」
という人なら、こうした公的支援を利用する方法もあります。
3.就職・転職支援サービスを利用する
民間の就職・転職支援サービスを利用する方法もあります。
自分一人で求人を探す場合と違い、サービスによっては担当者へ仕事探しについて相談したり、応募書類や面接についてサポートを受けたりできます。
ただし、サービスによって対象年齢・対応地域・得意な職種などが異なります。
「どこでもいいから登録する」のではなく、自分の状況に合うサービスを選ぶことが大切です。
中卒でも利用を検討できるサービスを具体的に比較したい方は、中卒におすすめの転職エージェント5選|20代・未経験から正社員を目指すサービスを比較で、各サービスの対象者や特徴、選び方を詳しく解説しています。
中卒から正社員を目指す人によくある質問
中卒・未経験でも正社員になれますか?
中卒・未経験でも応募できる正社員求人はあります。
ただし、求人ごとに応募条件は異なります。
「学歴不問」だけで判断せず、経験・資格・仕事内容なども確認してください。
資格なしでも正社員になれますか?
資格不問で応募できる求人であれば、資格を持っていなくても応募できます。
一方で、特定の資格・免許が必要な仕事もあります。
「資格がないから正社員になれない」と考えるのではなく、まず興味のある仕事の応募条件を確認してみましょう。
「学歴不問」なら中卒でも応募できますか?
「学歴不問」とされている求人では、特定の学歴を応募条件として設けていないことが一般的です。
ただし、学歴以外に実務経験や資格などの条件が設定されていることがあります。
応募前に求人票全体を確認してください。
20代なら中卒でも正社員を目指せますか?
20代でも中卒から正社員を目指すことは可能です。
厚生労働省にも、正社員を目指すおおむね35歳未満を対象とした「わかものハローワーク」があり、正社員就職に向けた支援を行っています。
年齢だけで採用が決まるわけではありませんが、「正社員経験がないからもう遅い」と最初から諦める必要はありません。
中卒で職歴が少なくても大丈夫ですか?
職歴の長さだけで採用結果が決まるわけではありません。
アルバイトや派遣社員として働いた経験があるなら、
「どんな仕事をしてきたか」
「何ができるようになったか」
「なぜ次の会社で働きたいのか」
を整理してみましょう。
職歴に自信がないからといって事実と異なる内容を書くのは避け、これまでの経験をどう伝えるかを考えることが大切です。
まとめ|中卒だからという理由だけで正社員を諦める必要はない
中卒でも正社員を目指すことはできます。
ただし、「高卒以上」などの学歴条件が設定されている求人には応募できないこともあり、仕事探しで選択肢が狭くなる場面があるのも事実です。
だからこそ、
学歴不問など応募できる求人を探す
↓
未経験・資格などほかの応募条件も確認する
↓
これまでの経験を整理する
↓
履歴書や面接の準備をする
↓
必要ならハローワークや就職支援サービスを利用する
というように、一つずつ進めていきましょう。
私自身、中卒で仕事を探し始めたころは、条件を満たせず面接にすら進めない求人がありました。
その後、飲食、建設・設備関係、工場・製造業、派遣社員などを経験し、未経験から営業職へ転職しました。
一度不採用になった会社にも再挑戦し、現在は正社員として係長を務めています。
私と同じ道を歩けば、同じ結果になるわけではありません。
それでも、
中卒という学歴だけを理由に、挑戦する前から正社員を諦める必要はない。
これは私自身の経験から伝えたいことです。
まずは「学歴不問」「未経験歓迎」など、自分が応募条件を満たしている求人を探すところから始めてみてください。
一人で仕事を探すことに不安がある場合は、ハローワークや就職支援サービスなどを利用しながら、自分に合った仕事を探す方法もあります。
